大学院を辞めたい大学院生、ぴぴぴです。
tanakara-sakuramochi.hatenablog.com
のっけからネガティブですみません。
今回は、これから大学院へ進学することを考えている学生の皆さんに、実際に大学院でどんなことをしているのか、お話ししていきたいと思います。
大学院はわたしにとって向いていない環境ではありましたが、学ぶことがないわけではなかったですから、今日はポジティブなお話をしていきます!
そもそも大学院って?
大学院、という言葉、理系の大学生でないとあまり耳にしない言葉かもしれません。
大学院というのは、大学卒業後(場合によっては大卒でなくても良い)、さらに研究をしたい!という人のために設けられている教育機関です。
修士課程2年、博士課程3年という風に期間が決まっています。
それぞれ、きちんと修了すれば最終学歴が修士卒、博士卒、という風にグレードアップするんですね。
一般企業ではそこまでの専門的な知識より、現場での経験を積んで欲しいと考えているところがほとんどですから、大学院卒が必要なところは少ないでしょう。ですが、食品会社、製薬会社の研究開発、天文台、気象台などある程度の専門的な知識がないと仕事ができない職場もあります。
このようなところで働きたい、と考えている人は大学院卒の資格がある方が有利に就活できるんですね。
また、そのほかに、大学でそのまま研究者になるんだ!という人ももちろん大学院へ進みます。
企業就職を考えている人の多くは修士卒業後就職、という流れになりますが、大学で研究院を目指す人は博士まで進むことがほとんどです。
まあ、就職を目的に院に進むくらいなら大卒で卒業すべきだと学んだわたしとしては、「研究」したい人しか行くべきではない学校です。
大学院生が普段していること
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実験or 研究
研究の分野は様々ですが、大きく分けて
理論系
実験系
この二つに分類することができます。
前者は実験、というよりもパソコン上で計算したり、手でガリガリ計算したり、文献を調査することが研究結果につながります。
数学や、一部の物理、文系学部がこれに当てはまるでしょうか。
実験系は、生物、化学、工学が当てはまります。薬学は化学と生物の間なのでもちろんこちら側。一部理論なところもありますけど。
マウスや細胞、有機化合物を用いて様々な実験をしていきます。
特に生物系は生き物を扱うので、結構ハードです。
12時間後に薬剤を加えなければいけない実験をお昼の12時に始めたもんならもう。。。
深夜12時に薬剤を加えに学校に残っとかなきゃいけないですからね。
うまいことタイムスケジュールを組めばいいだけの話なんですが、色々予定が詰まっているとそうもいかないのが現実です。
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セミナー
呼び方は研究室や大学ごとに様々ですが、どの研究室でもセミナーをやっているところがほとんどです。
研究室の中の一人がみんなに共有したい文献を読み、セミナーで発表する。それに対して聞いている人が質問したり、ディスカッションしたり。
あるいは実験の状況を報告し、この先どう進めるべきか、どこの裏付けが甘いか、なんてところを確認する場でもあります。
知識を深めつつ、考え方を学んで行く場ですね。先輩や教授から怒られる場でもありますけど笑
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文献を読む
先ほど述べた、セミナーで発表するための文献(論文)を読まなければなりません。
またそれだけではなく、自分の研究の元となった論文、使えそうな実験の乗っている論文など、自分の修士論文、博士論文をより充実したものにするため知識を蓄えるために読みます。
研究、というのはスピード勝負でもありますから、ライバルが似たような実験をしていないか、アンテナを張っておくことも必要です。
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後輩指導
これは学年が上になると避けられないことですね。
教授は基本的にお忙しいですから、研究室に入ってきた新しい子たちに実験や研究のルール、論文の読み方を教えるのは先輩の役割です。
わたしは人に教えることは自分の学びになると思っているのでそんなに苦ではないんですが、人によっては自分の研究を進められない!と不満に感じる人もいるみたい。
まあ、やる気のない後輩に指導するのはわたしも辛いんですけどね(特大ブーメラン)。
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先生のお手伝い
教授はお忙しい方ですから、やりたいことがあっても全部をこなせない。じゃあどうするか?生徒に任せちゃえ!ってね。
自分のためになりそうなお手伝いもあれば、なんで金払ってこんなことやらされるんだ、というものまで様々。
このプリント、印刷しといて!みたいなこともあれば、この実験、一緒にやってくれない?みたいなことも。
結局のところ忙しいの?
これに関しては、「人による」としか答えられません。
基本的に自分の意思で動くことになりますから、サボろうと思えばサボれます。あとで苦しむのも自分ですが。
研究熱心な方は寝る間も惜しんで実験しますし、ある程度の成果を上げつつ、プライベートを充実させる、というような方もいます。
自分のライフスタイルにあった研究室を選ばないといけません。
院に進学するか迷っている人へ
あなたが将来、本当に研究したいと思っているのであれば行くべきです。
でも、「なんとなくみんなが行くから」「就職に有利そうだし」「モラトリアム延長したい」という理由で進学するのであればやめましょう。大学のためにも、あなたのためにもなりません。
研究したい、と心から思っているか自分で今一度考えてみてください。
まとめ
こんなところでしょうか。
研究室による、が全てですから曖昧な内容になってしまったかもしれません、申し訳ない。わたしは大学院に入ったことを後悔していますが、もちろん大学院に行ってよかった!という人も大勢います。一度きりの人生ですから、よく考えたいところです。
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ちなみにわたしは、ど理系の進学ルートを歩んできた私ですが、将来生活に余裕が出れば心理学系の大学院に行ってみたいな、なんてぼんやり描いたりしています。大学院より、大学に行きたいだけかも。
何か、お役に立てていれば幸いです。
それでは。
12/21追記 なんだかこの記事だけうまく反映されていない気がします!