こんにちは、ぴぴぴです。
久しぶりに大学の友人と会って、2月からいよいよ就活が始まる〜〜と恐れおののいている話を聞きました。(ちょっと特殊で就活スタート時期が違う)
修士1年の秋に既卒で就活を始めて、内定を得た私は、それなりに同級生から就活に関しては一目置かれているようで、エントリーシートの添削を任されることが最近増えてきました笑
今回は、友人たちが苦労しているエントリーシートの「趣味・特技」欄について自分なりのコツをここに残しておこうと思います。
趣味・特技を書く欄ではない
エントリーシートの「趣味・特技欄」。よく「面接の時の話題提供でしょ?」と勘違いされている方がいますが、それは大きな間違いです!
エントリーシートにおいて、あなたが記入する欄は全て「あなたの魅力をPRする場」です。間違えても、欄に「読書」とか「ピアノ」とか、そのまま趣味や特技を羅列するのはやめてくださいね!
面接官からすれば、あなたの趣味や特技なんてどうでもいいのです。知りたいのは、「その趣味・特技を通してあなたが何を学び、どのような能力を身につけているのか」。
このことを意識するだけであなたのESはかなり違ってくるはずです。
といってもESが初めての人はどんな風に書いたらいいかわからないですよね。ということで、私が内定をいただいた会社に提出したエントリーシートをもとに、書き方を解説していきます!
tanakara-sakuramochi.hatenablog.com
会社が求めている能力を知る
最初に言った通り、会社はこの趣味・特技を通してあなたがどのようなことを学び、どのような能力を持っているのかということを知りたがっています。
この能力はもちろん人から「素晴らしい!」と言われることである必要がありますが、大事なのは「会社が求めている力」であること。
あなたがホットドッグを食べたいな〜〜と思っている時に、「私メロンパン持ってる!」という人が現れても興味湧きませんよね。「ホットドッグの材料持ってるよ!」「ホットドッグの作り方知ってる!」という人であれば、お近づきになりたい!と思うわけです。
てな訳で、まずは自分の志望する会社がどのような能力を必要としているのかを調べましょう。
これはマイナビ・リクナビなど、ある程度の就活情報が載っているサイトを見れば割と簡単に解決します。
趣味・特技を探す
会社が求めている力がわかったら、ネタとなる趣味あるいは特技を探すことを始めましょう。
ここでのコツは、「事実にこだわりすぎないこと」と、「嘘を重ねすぎないこと」。
大事なのは、あなたの特技や趣味を伝えることではなく、「あなたの会社が求めているこんな力を持ってますよ!」と伝えること。
ピアノが得意な方は、ピアノ、と書けばいいと思います。でももし、それを選んだ結果、自分の業種にあった能力のアピールに繋がらない!と思った場合は変えましょう。
ピアノほど得意でなくても、ピアノほど好きじゃなくても、「自分のアピールに繋がりそうなもの」を選んでください。具体例と一緒に考えて行きましょう。
例えば私の趣味は「編み物」や「ゲーム」。特技は「お酒に強いこと」「体力があること」。
ただし、わたしが受けた業界でで求められている力は、
・先見性、独自性、新しい物好き
・人を口説く力
・スケジュール管理能力
・正解がないことを楽しめる力
・情報を吸収することが楽しい
などでした。つまり、自分の趣味や特技を使ってこれらの力をアピールできれば勝ちなわけです。
ですが、私が編み物から連想した能力は「淡々と物事を進められる力」、ゲームから連想した能力は「効率よく物事を解決する力」。私が受けた会社が求めていることとは違いました。
PC仕事なので体力もいらないし、お酒に強いことを就活でアピールできるわけないですよね。
と、ここで本来別に得意でも趣味でもないけれど、完全に嘘ではなく、上記の能力をアピールできるものを探したわけです。
私の独自性をアピールできること・・・おしゃべり?
人を口説く力をアピールできること・・・友達作り?
スケジュール管理能力・・・旅行に行くこと?
情報を集める力・・・そういえば自分が知らない街を歩くのが好きかも?
歩いて遠くに行く、という話を使えば「自分の知らない街を知りたいと思って遠出する」という趣味・特技を、「あらゆる情報に興味を持ち、常に貪欲に情報を集めようとする姿勢がある」とエントリーした会社に求められている能力のアピールにつなげることができたのです。
私は大学から家まで、2時間かけて歩いたこともあります。もしかしてこれ、「散歩が趣味」に変換できるんじゃない?と、気づいたのです。(全然散歩好きではないです!)
特に休みの日に毎回遠出するわけではないが、2時間かけて大学から歩いて帰ることを思いついて行動してしまうような人間なので、なんとかなるだろうと。ということで私の趣味・特技欄は「散歩」に決定!
ただ、この時に適切な趣味や特技がないから、とまるきり虚偽の趣味・特技を使うのはよろしくないです。というのも、このエントリーシートに書いた趣味・特技欄は面接の時に掘り下げられることがほとんどだからです。
完全に事実ではないけれど、ある程度突っ込まれても話を膨らませることができそうなものを選びましょう。
繰り返しますが、大事なのは「自分が一番得意なこと、好きなこと」ではなく「会社に能力をアピールできる」特技や趣味を探すべし!ということです。
いよいよ文章を作る
ここまでできた方はもうほとんど完成に近いです。あとはそれぞれの文章をつなげるだけなので。
趣味・特技欄はそんなに枠が大きくないことがほとんど。
「趣味・特技」「始めたきっかけ」「何を学んだか」「会社でどう活かせるか」この4点さえ押さえていれば十分でしょう。
ということで、私が実際に書いたエントリーシートを参考に、一緒に書いて行きましょう。
趣味・特技・・・私の趣味は散歩です。
きっかけ・・・自転車で40~50分かけて通学していたのですが、自分の脚力の力試しをしたいと思い、2時間かけて歩いて帰ってみることに挑戦しました。
何を学んだか・・・車や公共交通機関で行った時には見えないその街の人々の暮らしや、文化を学ぶことができました。この時、「自分には知らないことがまだまだたくさんある」と気づき、まだ自分が知らないことを知っていきたい、と知らない街に行くたびに、出来る限り歩いて街をみるようになりました。
会社でどう活かせるか・・・御社での業務は常に「どこをどうすればよくなるか」「より面白く伝えられるか」と今までの常識にとらわれず新たな工夫を取り入れて行く必要があります。御社では、私のこの「情報を積極的に集め、吸収していく力」を生かして新たなアイデアを生み出していけると考えています。
どうですか?みなさんはかけましたか?
まぁちょっとこれは細かく説明したので、結構長めの文章になっています。
もし入りきらない!という場合は、「きっかけ」を省き、「何を学んだか」「会社でどう活かせるか」を合体させて書くといいでしょう。
私の趣味は散歩です。散歩を通して、知らない街で様々文化や風習など自分が知らなかったことを知る、ということを楽しんでいます。この情報を積極的に集めて吸収する力は、御社の業務に活かせると考えています。
こんな感じでしょうか。割とコンパクトになりましたね。
心配な場合は添削してもらおう!
書く内容は決まったけれど、うまく文章が作れているか自信がない・・・という人は、街の「新卒応援ハローワーク」を訪れてみることをお勧めします。
新卒応援ハローワークは無料でエントリーシートの添削や、面接対策を行ってくれます。
詳しくは別記事にまとめているので、合わせて読んでみてくださいね。
tanakara-sakuramochi.hatenablog.com
まとめ
結構適当に書かれがちな「趣味・特技欄」。
繰り返しますが、エントリーシートはどの欄もあなたの能力をアピールする欄です。そのことを忘れず、作成していきましょう。
複数の業界を受ける場合は、求める能力も異なるでしょうから、その都度趣味・特技を変更していくことをお勧めします。
それでは!